身長や思春期のことでお悩みのお子さん、ご家族の相談をお受けする外来を行っています。
身長はお子さん自身の個性ですので、背が低いことは決して病気とは限りません。しかし、背が低いお子さんの中に、また周りのお子さんと比べて思春期が早くはじまるお子さんの中に、子どもの内分泌疾患(成長ホルモンや性ホルモンの分泌の異常など)が隠れていることがあります。
そういったお子さんに対しては、成長ホルモン補充療法、性腺抑制療法などの治療を行います。成長期が過ぎて骨が成熟してしまってからでは、身長に対する治療の効果を期待できないため、身長のことでお悩みの方はなるべく早めに、お気軽にご相談ください。周りのお子さんと比べて1年以上早めに思春期がはじまった場合*などもご相談ください。
*女の子の場合、7歳6か月までにお胸がふくらんでくる、10歳6か月までに初経(初潮)を認める、など。男の子の場合は、11歳までにヒゲやワキ毛が生える、声変わりを認める、など。
初回外来時には成長曲線の作成を行いますので、母子健康手帳や学校での身体測定記録など、過去の身長体重記録のわかるものをご持参ください。
成長ホルモンの分泌量を評価するためには、負荷試験と呼ばれる検査を実施します。検査当日は空腹でクリニックに来院していただき、検査終了までおよそ2時間程度、個室でお過ごしいただきます。当院では日曜日に負荷試験を行うことで、学校をお休みせず、入院せずに検査できる体制をとっています。